2000年8月6日(日)、広島に世界ではじめて原子爆弾が投下されてから55年目のこの日。普段は歩くことの無い広島市内の原爆に関する観光名所などを見て回ることとしました。
これは、その日のフォトレポートです。

いつもは修学旅行生や散歩をしている人の多い平和記念公園。この日だけは線香と献花が絶えませんでした。

慰霊碑の向こうに見える平和の灯、そしてその向こうの原爆ドーム(世界遺産です)に向かって、人は何を祈るんでしょうか。

平和の子の像前です。ここはいつも千羽鶴が絶えないところです。原爆の子の像前にはバラが咲いていました。気持ち心が和むオアシスのようなところです。

続いて訪れたのは、平和公園から500mほど離れた、広島市立袋町小学校。この袋町小の西校舎は被爆にも耐えたいわゆる「被爆建物」だったのですが、校舎の建て替えにより、取り壊されることとなりました。その工事中に、校舎の壁から次のようなものが出てきました。

尋ね人や、他の人に消息を知らせるために書かれたと思われる伝言が残っていました。筆者も現物をじーっと見たのですが、よーーく見ると、字が読み取れます。この伝言板の話は、「NHKスペシャル」でも取り上げられたので、結構有名なのかも、と思います。
そして夕方。原爆ドーム前の本安川には、たくさんの人々が詰め掛け、川面をじーっと眺めていました。

あの日の犠牲者を慰める、燈篭流しの始まりです。
この燈篭ですが、本安橋(平和公園近くの橋)の袂の特設テントにて、1個600円で買え、自分で好きなイラスト、文字を記すことが出来ます。

筆者が本安川を訪れたのは18時30分ごろだったので、まだそこまで暗くなかったのですが、これが「辺りが闇に包まれた頃」に訪れると、燈篭の明かりがよく分かります(筆者もニュースでしか見たことがありませんが)。
この燈篭が流れる姿は、はっきり言って「きれい」です。美しいのです。死者で溢れた1945年のあの日の本安川とは全く違う風景です。
8月6日。この日、広島平和記念公園周辺は、ある意味「聖地」っぽくなります。1年のうち、1日だけ現れる「聖地」です。
いつまでも1945年の惨劇を風化させてはならない、と、常に強く語り掛けてくれる場所です。